2026.07|会社
株式会社HOLYは、デジタルコンテンツの来歴(出どころと編集の履歴)と真正性を証明する技術標準を策定する国際団体「C2PA」に、Contributor メンバーとして加入しました。
2026年5月に C2PA の Steering Committee(運営委員会)による加入承認を受け、7月に加入契約を締結しました。
C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)は、Adobe・Arm・BBC・Intel・Microsoft・Truepic などが2021年に設立した団体で、Linux Foundation のもとで運営されています。画像・動画・音声などのファイルに「誰が・いつ・どの機器やソフトウェアで作成し、どう編集したか」を電子署名付きで記録する技術仕様「Content Credentials(コンテンツ認証情報)」を策定しています。記録した後に中身が書き換えられれば検証で見抜けるため、生成AIの普及で難しくなった「本物かどうか」の判断を支える仕組みとして、カメラメーカーやSNS、報道機関などで採用が広がっています。
当社が開発する「Ledra」は、車両の施工・修理・メンテナンスの記録と、それを手がけた技術者の仕事を、後から改ざんできない形で残す証明インフラです。施工の品質を最も雄弁に伝えるのは、現場で撮影された写真です。一方で写真は、撮り直しや加工、別の車両の写真の流用が容易で、それだけでは証拠になりにくいという課題がありました。
そこで Ledra では、施工写真に C2PA の仕様に基づく来歴情報を付け、「いつ・どの事業者の記録として登録され、その後に手が加えられていないか」を第三者が確かめられるようにする取り組みを進めています。国際標準に沿うことで、Ledra の記録を Ledra の外でも、C2PA に対応した一般的なツールで検証できるようにすることを目指します。
今後は Contributor メンバーとして C2PA の技術仕様やタスクフォースの議論に参加し、自動車アフターマーケットの現場での活用から得た知見を持ち寄っていきます。職人の技術を、確かな記録として次へつなぐ。そのための基盤づくりを、国際標準の側からも進めてまいります。